『似非エルサレム記』 浅暮三文

似非エルサレム記 似非エルサレム記

ある日、突然土地が動き出した!

しかもその土地は、聖地エルサレム

一匹の犬を乗せて、エルサレムは進み出す。

という内容です。

それ以上でも、それ以下でもない。

ただし、寓話ではある。

少し、作者の押し付けを感じるけど……

けっこう想像力を掻き立てられる話。

なにせ、土地が動くのだから、ありえないわけです。

ありえなくても、そういう話だから、それを前提に考えなくていけない。

想像もつかないけど、想像するしかない。

漫画の『ワンピース』でも載っていたけど、

物理学者のウイリー=ガロンは、語った。

Anything can happen.

人が空想できる全ての出来事は、起こりうる現実である

こんな空想も、悪くないかもと思った。