『カカシの夏休み』 重松清

カカシの夏休み カカシの夏休み

この本は、読まなきゃダメでしょう。

kakasiという名前にかけて!!!

そういうわけで重松さんの本。

「カカシの夏休み」「ライオン先生」「未来」の3つのお話。

「カカシの夏休み」

故郷って、地元の友人って、何か特別なものと感じる。

そんな気持ちが、スゴイ現われていると思う。

でも、もちろん今だってスゴイ大切で、

それこそ最優先にしなければならない。

だけどいつだって、ふと思い浮かべてしまう。

ノスタルジーだね。

でも、ノスタルジーは禁止(笑)

でも、やっぱりノスタルジーなんだと思う。

夏休み自体、大人にとってノスタルジーなんじゃないかと思う。

少年時代の象徴が、夏休みで、

今の限られた「夏休み」を使い、あの頃に帰っていく。

帰る場所を、しっかりと見据えながらも。

それにしても、20歳にして、ノスタルジーにふける自分って、

もっと年取ったら、どうなっちゃうんだろ?

ライオン先生

アレですね。ドラマでやったやつ。

残念ながら、ドラマは見たことないのですが…

だけど、竹中直人が脳裏に浮かんできますよ。

めちゃめちゃハマリ役だったんじゃない?

学校は素晴らしい場所なんだぞって、

誰かが言わないと、言いつづけないと、

ほんとうにどうしようもなくなっちゃうような気がするんだ。

思い込みって大切だと思うけど、思い込みすぎるっていうの問題。

だけど、こういう思い込みなら、僕は大歓迎したい。

誰かが、青臭いこと言わないと、

それだけじゃダメだと考える人も出てこないし、その逆もしかり。

本気で、思っていてくれるか?

そんな先生が、あって欲しいと思った。

「未来」

たぶんこの3編の中で、一番と思い。

一番「死」と向かい合っている。

そしてなくなることはないだろう「いじめ」「自殺」

そこに、未来はあるんだろうか?

それこそ、生きるって素晴らしいって、

誰かが言いつづけないと、いけないんだと思う。

だけど残念ながら、生きていて苦しいことが、無いはずもない。

立ち向かっていかないといけない。

向かいあわないといけない。

いつまでも、逃げていてはいけないんだと思った。

戻りたいんじゃなくて、前に向かわないといけない。

ときどき振り返りながらも、今を大切にしないといけない。

それが未来に繋がっていく。

未来を向かえにいくための大切なことじゃないかと感じた。

それが、僕の3編を読んでの感想。