『レベル7』
僕は宮部作品は、あまり読んでいない。
現在映画化で騒がれている『ブレイブストーリ』さえも。
そんな数少ない宮部本の中で、一番好きかもしれない。
これと『理由』が、かなりお気に入り。
使い古されたネタだけど記憶喪失になり、
自分を探していくというのは、けっこう好き。
それに事件がからんでってという、ちょっと不思議系の本が以外と好き。
まあ最後まで読み終えれば、ああ~そういうことねって感じだけど。
謎解きとかを解くの苦手で、物語を楽しむ派の僕でも、以外とわかった。
だけどストーリーとしては『理由』より『レベル7』の方が
単純だったけど、僕は好き。
レベル7まで行ったら戻れない
実は、宮部作品で初めて読んだ作品がこれだった。
たぶん、思いいれっていうものもあると思う。
読書にはまった時期だったので、むさぼるように読み出した頃でもあり
細かい内容は、あんまり覚えていない。
それでも、夢中になって読んだ記憶がある。
レベル7を突き抜けて、その小説世界に入りこんだ気でさえいた。
あくまで僕らは、傍観者なんだけど
そういう体験をできることが、すごい楽しい経験だった。
どれだけその世界に入り込めるかが、
僕の中で小説を楽しむことの大きなウェイトを締めているのだと知った。