『アナ・トレントの鞄』 クラフトエヴィング商會
なぜかこの作家の本は、買っておきたいという気にさせられてしまう。
読み終わったら、丁重に本棚にしまって
それを眺めながら、ウンと頷いておきたい。
の主人公、アナ・トレントの持っている鞄。
だからといって、映画とこの本が関係しているかといわれると
わかりません。なぜなら僕は、映画を見たことがないから。
それでも、普通に読めれたので未見でも大丈夫だろう。
ゆっくりと丁寧に読みたい。
ゆっくりと丁寧に集めたい。
一言でいうと、綺麗なのだ。
クラフト・エヴィングの本は、とても美しい。
綺麗な文章と、綺麗な絵。
そりゃ、ブックデザイン賞を取るほどの装幀の技術もあるのだから
自分たちの書く本にだって、気合が入るだろう。
これまで読んだこの作者の本のなかでは、
インパクトには欠けた気がするけど、
世界に1つしかなく、世界に読者に数だけ存在もする
アナ・トレントの鞄。
どこかのページに、読者の手の中に。