『涼宮ハルヒの憂鬱』 谷川流

涼宮ハルヒの憂鬱 涼宮ハルヒの憂鬱

友人から、あるだけ借りてみました。

アニメも見たことないけど、

バイト先の本屋でもかなり売れてるもので。

やっぱり、ライトノベルは読みやすくて良い。

読み終えるのに2時間もかからなかったけど

しっかり頭に残り、心地よい読量感。

自分の部活の雰囲気みたいな感じ。

高校時代を思い出すような、楽しい時間だった。

スイミングを優先させたり、遊びのため

部活には、あんまりいかなかったけど

みんな好き勝手楽しんだり、たまに、まとまって何かやったり

色々なもの持ち込んで、部室にたまったり。

キッチンが隣の部屋にあったので、お茶なんかも毎回ありましたよ。

しかし、この本ほど非日常的ではなかったけど。

個人的なことは置いといて、この本の感想としては

主人公の独白が好きです。

冒頭から、うなづけるものがバーンとでてくる。

しかも、そのことはこの後のテーマとなってくる。

憧れていた非日常が、常識を理解したころに訪れてきたら。

待ったいたはずのモノが、もう望まなくなったときに訪れたら。

いつ、どこで、どんな出会いがあるのかなんてわからない。

しかし、その出会いってものは、

自分の日常を、人生を根元から変えてしまうことがある。

涼宮ハルヒという人物の出会いは、

主人公にとってそういうものだったんだろう。

何かを変えるために、必死に駆け回るものもいれば

ひょんなことで、何かが変わってしまう人もいる。

ぶっ飛んでいて、パワフルで超アクティブなハルヒ

「ただの人間には興味ありません。

この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、

あたしのところに来なさい。以上」

これがハルヒのセリフ。

まあ、こんな人だとぱっとわかる。

ライトノベルはキャラが大切だというだけあって、インパクト大。

キャラが大切だから、会話が先行するイメージができたけど

それが、やっぱりこの小説のテンポの良さ、

ライトノベルというものの読みやすさだと思った。

涼宮ハルヒの憂鬱は、僕らがかつて持っていただろう憂鬱で

それが常識を分別できる今でも、待ち続けているせいで訪れる。

だけど、それが訪れても、そんなはずはないと。

やっぱり今まで生きてきた経験からの常識のせいで、オロオロしてしまう。

非日常は、憧れでありながらも

来たら来たで、あたふたして、

やっぱり普通の日常が一番、

または、そういうものを眺めているだけで十分だと思うものなんだろう。

ああ、そうそう。言うの忘れてました。

すごくおもしろかった。