『涼宮ハルヒの消失』 谷川流

涼宮ハルヒの消失 涼宮ハルヒの消失

失礼な話だが、あまりに物語が退屈になってくるので

借りてる分全部読まずに返そうかと思っていたけど、

これを読んで考えが変わった。

おもしろい。そしてSFだ。

むちゃくちゃにSF要素が詰め込んである。

おもしろ要素、お楽しみ要素、そして最近無かった緊張感。

そして主人公が、ちょっとした悟りを得る。

みごとなカタルシスが得られた。

正直な話、このシリーズの中で今のところ一番おもしろかった。

長編としては、短いかもしれないが、

これはシリーズ4巻目で、今までの話がかなりの複線となっているため

いい具合の読量感。

忘れないでいてくれ。ここに俺がいたことを。

起こるべき未来のために、大切な今のために、

忘れないで欲しいという気持ち。

ここにいたこと。

今回の話は、まさに「消失」だった。