『八月の路上に捨てる』 伊藤たかみ
今年の八月なんて路上に捨ててしまいたいことばっかり。
それでもこう思い返すと、色々やったし楽しかったのかな~と。
夏は色々なことに本気になれるので。
久しぶりに小説を読みきりました。
この頃途中で挫折してしまったり、
『竜馬がゆく』を読んでるので、
なかなか読み終えれない。ブログに載せれない。
ということで箸やすめのような感じで、
読んでみました。芥川賞受賞作。
すごい、あっさり読めた。一時間かかったかどうかくらいで。
竜馬は、現在6巻目に突入です。
夏は一番好きな季節で、八月といえばその真っただ中。
あっち~な、ダルイな~と思いながらも
なぜかパワーが出てくる。
この物語から、そんなこととは無縁な感じを受けた。
夏といえば、どこか寂しげな喪失感もある。
小さなことも、大きな出来事も
色々あるけど、夏が過ぎれば終わってしまうというような。
一年で、一番不思議な季節。
そんな夏で、冷めているようで温かい。
そんな、ぬるめの微妙な雰囲気。
やるせないといった表現がいいのだろうか?
頭ではわかっているけど、未練がましくて、すねたガキみたいだけど、
なにもかも本気だった
と言うように、すべて本気で取り組んだ上で
どうしようもないことだったのかもしれない。
ポイと路上に捨てれるような感情ならば、どんなに楽だろうか。
それが出来ないから、人間って難しいと感じた。
あがり目とさがり目のモヤモヤを束ねいて
残さずに捨てることは抱えるよりそれよりもねえ?この前ライブのチケットを買えなかった
吉井和哉が昔活動していたTHE YELLOW MONKEYの「プライマル」
という曲の一節が思い浮かんだ。
実は、この曲だけ実家から持ってきた唯一のシングル。
手を振った君がなんか大人になってしまうんだ
さようならきっと好きだった
いくら本気でやったと思っても、
振り返れば、後悔ばかりが残る。
それはきっと好きだったんだろうね。
ブラブラブラ………