『四つのサイン(著名)』 アーサー・コナン・ドイル
前作を読んでも感じたけど、
やっぱり子供の頃読んだホームズを、
僕は完全に忘れ去っているようだった。
だけど、そのことに感謝しても良い。
何とも古い作品なんだけど、新鮮な楽しさを感じれるからだ。
話の内容を覚えていたら、
また違った楽しみ方になるのだろうけど……
科学的かつ冒険的で、ミステリー。
これが、100年以上前に世に出された作品とは。
ミステリーだけど、文学的な要素も強くて
様々な背景が読み取れる。
注釈や解説によって、さらに楽しめて
一冊で二度おいしい。
もちろん本編そのものも、とても魅力的で
ホームズは、もちろんワトソンの動向にも興味がそそられた。
魂が宿っている動物こと、人間の
その思考力をフルに稼動させた時の行動力には、
とても驚かさせられた。
個人としての人間は、不可解な謎であるが
集団となると数学的な確実性が出てくる今も、昔も、人間の本質は変わらないものなのかもしれない。
そんな風に感じた。