『アナン』 飯田譲治、梓河人

アナン〈上〉アナン〈下〉アナン(上、下)

心温まるお話。

大人のための童話であり、子供のための童話でもある。

アナンという子を巡るお話。

流というホームレスとアナンのお話。それにバケツという猫のお話。

アナンの窓が人の心を開かせる。

出てくる人物は、どれもこれもまともじゃない。

でも、まともじゃないから、純粋なのかもしれない。

みんな過去に負い目を持って生きてる。精一杯生きてる。

命、いやスピリチュアルのメッセージがある。

アナンの窓は、時に人を傷付けるかもしれない。

でも、その力がたくさんの人を救ってきたことを知っておいて欲しい。

だから、この本の後のアナンには、幸せになって欲しい。

アナンは僕が、初めてハードカバーの本を買った作品。

だからか、思いいれはがすごいある。

もうちょっと知られてもいい作品だと思う。

青い龍が美しかった。