『ジョニーは戦場へ行った』 ドルトン・ランボ

NEC_0004.JPGジョニーは戦場へ行った

深い、深い、谷底へと気持ちが沈むような小説。

いつかは、救いがあるだろうと思い読んだが、

結局ジョニーへの救いは無かった。

もしこの小説に主題歌つけるなら、

ストーンズの「Gimme Shelter」にするな。

戦争というものは、人の尊厳、

アイデンティティーさえも奪ってしまうものなのか?

文章からところどころ、ジョニーの口から、

作者の戦争への批判が見られる。

3人称の彼ばかりで、小説が書かれているので、

ジョニーじゃないかもしれないけど、

P129~138ページくらいまでは、特に興味深かった。

この小説は1939年に初版が出ていて、

戦争のたびに、絶版になったり、禁書になったらしい。

戦争が起こり、その後日本はもちろん

アメリカなど現在の経済大国は発展していった。

だけど、その影に、いくたびの血が流れた。

もしかしたら、ジョニのような

苦しみをあじわったものも、いたかもしれない。

そういうことは、繰り返してはいけないし、見たくもない。

でも、戦争は、確かに存在する。

今は起こらなくても、またどこかで起こるかもしれない。

実際、アメリカとイラクの問題もあった。

北朝鮮なんか、何するかわからないし、核も持っていると言われている。

何より怖いのが、反日という教育のため、

日本に悪い思いを持ってる人いるという事実。

アメリカにも、怒りを感じてる人もいるだろう。

その人達が、武器を取って立ち上がるとなったら、戦争だ。

戦争には、いろんな要素が加わって起きるだろうが、

起こすのは簡単かもしれない。

結局僕が、思ったことは、戦争なんてろくなもんじゃないってことだ。