『ジョニーは戦場へ行った』 ドルトン・ランボ
深い、深い、谷底へと気持ちが沈むような小説。
いつかは、救いがあるだろうと思い読んだが、
結局ジョニーへの救いは無かった。
もしこの小説に主題歌つけるなら、
ストーンズの「Gimme Shelter」にするな。
戦争というものは、人の尊厳、
アイデンティティーさえも奪ってしまうものなのか?
文章からところどころ、ジョニーの口から、
作者の戦争への批判が見られる。
3人称の彼ばかりで、小説が書かれているので、
ジョニーじゃないかもしれないけど、
P129~138ページくらいまでは、特に興味深かった。
この小説は1939年に初版が出ていて、
戦争のたびに、絶版になったり、禁書になったらしい。
戦争が起こり、その後日本はもちろん
アメリカなど現在の経済大国は発展していった。
だけど、その影に、いくたびの血が流れた。
もしかしたら、ジョニのような
苦しみをあじわったものも、いたかもしれない。
そういうことは、繰り返してはいけないし、見たくもない。
でも、戦争は、確かに存在する。
今は起こらなくても、またどこかで起こるかもしれない。
北朝鮮なんか、何するかわからないし、核も持っていると言われている。
何より怖いのが、反日という教育のため、
日本に悪い思いを持ってる人いるという事実。
アメリカにも、怒りを感じてる人もいるだろう。
その人達が、武器を取って立ち上がるとなったら、戦争だ。
戦争には、いろんな要素が加わって起きるだろうが、
起こすのは簡単かもしれない。
結局僕が、思ったことは、戦争なんてろくなもんじゃないってことだ。