『夏への扉』 ロバート・A・ハインライン

夏への扉 ="夏への扉

海外のSF小説って、取っつきにくいって人におすすめ。

ちょうどこの本を読んだころ夏だった。

あの頃は、自分自身どこへ向かうか迷っていた時期だった。

今も、どこへ自分は向かうべきか迷ってはいるが、

前より、自分が出来ることを、出来ないことでも挑戦したりしてる。

つまり今でも僕は、夏への扉を探しているのだ。

夏へと続く扉、幸せへの扉は、誰にでも開かれるものかもしれないが、

探し当てるのは、難しい。

これは、その夏への扉を探し当てた、一人の男の話だ。

ちなみに、彼の愛猫ピートは、今もそれを探しているよう。

タイムトラベル、コールドスリープ

SFの定番ともいえる要素は、詰め込んである。

かなり古い小説で、1957年の作品。

でも、古いか新しいかなんて関係ない。

おもしろいものは、おもしろいのだ。

読書好きなら読んでおいて良い作品だろう。

もちろん普段本を読まない人でも、読んでみて欲しい。

役者のあとがきの一文

SFの傑作とは、虚構の世界に読者をひきずりこんで

虚構の世界に馴れ親しませ、

牢固としてぬきがたいこの世の常識主義に、

一撃をくわえるものだろう

この小説の世界にまちがいなく、僕はひきずりこまれた。

近未来小説だが、2000年が未来としてある。

この小説を書いたときは、2000年は未来だったが、

もう現代から見れば、2000年だって過去の話だ。

この小説の2000年は、作者の空想した2000年。

お手伝いロボットが、普通に出回っている科学の発達した世界。

SFの世界。

この世界に浸ってみませんか?

僕はこの本が、とてつもなく愛おしく、大切に思います。