「罪 SKULD」カーリン・アルヴテーゲン
今まで、海外の小説って一日で読み終えたこと無かったけど、
この本は、初めて一日で読み終えました。
気になって、授業中とかにも読んでしまった。
友情と復讐と心の病。これが印象に残る3つでした。
出たばかりの本なので、ネタバレしないようにいきますかな。
作者は、スウェーデンの作家さんです。カーリン・アルヴテーゲン、
この『罪』はデビュー作なのです。
この後、評価を得ることになる『喪失』で
広く知られるようになったそうです。
こっちの『喪失』は、もうすでに単行本化されているようですので、
今度読んでみようと。
あらすじを言うと、
自分に自信が無く、どちらかというと内気で、幼い頃に父親を亡くし、
母親にあまり愛されておらず、出来の良い姉にコンプレックスのある、
最近、経理課の横領で2000万円もの負債を抱えた、
ペーターという主人公。
見知らぬ女から無理やり届け物をするよう以来され、
しぶしぶ、届け物を届けたが、その中身は、人の足の指、
へんな事件にまきこまれた、哀れペーター。
その見知らぬ女に嫌がらせを受けていた社長に、
女の顔を知る君に、借金を返済してやるから、
探偵役をやってくれと依頼される。
というのが、あらすじ。
まあ、うまくいくわけもありませんな。
社長だけじゃなく、ペーターもその女の嫌がらせの対象に。
それには、かなり深~いわけが。
復讐する女って怖いです。
サイコ・スリラーかよ!って思う描写もありました。
お忘れなく、ミステリーです。ミステリー。
孤独は、嫌なものです。人を信じられないことは、悲しいことです。
しかし、そういう出来事が世の中に、たくさんあります。
それでも、人と繋がっているということは良いものだ。
そういうことを、感じる小説でした。