『そこへ届くのは僕たちの声』 小路幸也

そこへ届くのは僕たちの声そこへ届くのは僕たちの声

これは、やばい。

自分にブログを見直すと、近頃ネガティブさが全開。

一年間勉強してきたものの、試験日が近づいているのに加えて、

自分の学力が、まだまだなせいで、過去にないほどのネガティブ。

今後は、カラ元気前向きに行こう。

と、そんな元気をくれるのに、一番いいのは、

やっぱり、誰かが頑張る話。未来や希望を持てる話。

特に、子供たちの物語なら、なおさら。

そういう話に、弱いのです。

この物語は、少年、少女が主役な話。

子供にしかない力。

あるいは、子供の時しか、持っていない何か。

たぶん、みんな何かしらあるんだと思う。

それは、信じることだったり、好奇心だったり、夢見ることだったり、

あるいは、空想の友達だったり、

妖怪が見えることであったり。

この話では、声を聞こえるということがテーマ。

キーワードは「ハヤブサ

それが、何かということは、読めばいい話で、

子供達の冒険譚というのは、どうしてもどこかで

自分の子供の時を思い出させて、切ないけれど

すごい勇気をもらえる。

子供の冒険というと、友情・努力・勝利みたいのを

ジャンプ黄金期に育った自分は思うけれど、

今は、それだけじゃなくて、切なさだったり、ノスタルジーを感じる。

いつか、子供は大人になるように、

子供の頃、持っていた何かを、失っていくかもしれない。

ただ、その時かつての自分に恥じないような大人になっていたいし、

子供の頃の気持ちを、せめて忘れないでいたい。

爽やかな風が通り過ぎ、静寂が残るような、

清清しさと同時に、ちょっぴり切ない話だった。

でも、大事なのは、次に進むことだ。

そんな風に思った。