『スピログラフ』 鈴木清剛

スピログラフ スピログラフ

カラフルな表紙と対照的に、淡々と緩やかな内容の本。

でも、幼馴染の3人の内に一人カンナは、

ちょっとぶっ飛んでるし、ヒステリー。

僕には、ちょっとわかるこの3人の関係。

離れたり、また遊びだしたり、そしてまた離れたり。

なんだかんだ、完全に途切れることなく続く関係。

僕にもそんな友達がいるから。

男男女って難しい関係だな。

しかも一時期その中の男女が付き合っていたとか、微妙だな~

でも、実際に今の世の中ならこんな関係もありそう。

最後まで、淡々としすぎた気がする。

もちろん色々あったわけだけど、結局何も変わらない気がして…

カンナだけは、大きな変化があったけど

主人公なんかは、まったく変化がなさそう。

それが狙いなのかもしれないが、この小説内の世界が、

現代ってそんな時代でしょ、って感じで気持ち悪い。

心の蘇生ってなんなのだろう。

やっぱり本当の主人公は、カンナだったってことだろうか。