『三谷幸喜のありふれた生活3 大河な日日 』 三谷幸喜

三谷幸喜のありふれた生活3  大河な日日三谷幸喜のありふれた生活3 大河な日日

三谷幸喜という人間かを、知るためのてっとりばやい手段は、

これを読むことだと思う。

私的なエッセイなので、文章も砕けた感じで、とても読みやすい。

「大河な日日」とあるだけに、内容は「新撰組!」の始まる前から、

始まって少し経ったあたりまで。

新撰組のネタも多いけど、本当に私的なことも多い。

ありふれた日常とあるけど、やっぱり一般人の僕らからすると、

とてもじゃないが、ありふれてねえよ!

と突っ込みたくなるようなことも多い。

三谷さんが、どれだけ香取慎吾を買っているか。

脚本家としての喜びや苦悩。

そして自分という人間は、こんなやつと、

人々に知ってもらうような内容が満載。

個人的には、三谷さんが、漫画家の浦沢直樹をベタ褒めしてるのが好き。

僕も、この人の漫画が好きだし、『20世紀少年』は、すごい作品だと思う。

「物語る力」というものは、とても大事。

小説でも、映画でも、結局はこれが重要。

映像で、ごまかしたりじゃなく、内容、展開、構成。

エンターテイメントとしての面白さ。

そして、それは浦沢さんだけでなく、三谷さんも持っていると思う。

からしてみれば、そんな嫉妬ばかりしなくても、

三谷さんも十分すぎるほど、すごいと言ってやりたい。

結局、人は過小評価するものなんでしょうか。

まあ、それも三谷さんの魅力とも言えるかも知れないけど。