『図書館革命』 有川浩

図書館革命  図書館革命

図書館戦争シリーズ最終巻。

エンターテイメントしまくってくれて、

最後の最後まで、突っ走ってくれた。

ラストなのでシリアスになってきたけど、

ブコメ要素も無くならず。

なんだか、微笑ましい。

図書館の自由、表現の自由、本当に難しい。

そこで、自由のためにという戦い。

作者が良化委員側の言い分を、あえて書かなかったと言っているが、

その分、図書館側に感情移入できた。

本来なら、そちらの監察側の主張も必須だとは思う。

そして、そういう意見のぶつかり合いが難しいだと思う。

でも、そうしたら悩んでしまう、どうしても。

この突っ走る主人公には、本当に好きなもの、大切に思うことのためにに、

難しいことを取っ払って、突っ走ってもらいたいものなので、

こういうのも有りだと思う。

現在は、書籍やテレビなどの規制が厳しくなっている。

インターネットでは多くの人の思想が現れかなり自由。

だけど、そういうところでの取締りや禁止も見られる。

もしかするとこれから、表現に関する規制が、

さらに厳しくなるかもしれない。

そういった時代に、図書館という場所が、

自由を守るための場であって欲しい。

時代は変わる、憲法も変わりつつある傾向が見える。

でも、図書館戦争シリーズで必ず出る、図書館の自由に関する宣言

いつか、様々な法が変わり、図書館が革命するようなことがあっても、

自由を守るための、場であって欲しいと思った。

だけど、この最終巻を読んで一番感じたのは、

とにかく、主人公の活躍っぷりで、

作者書いてて、楽しんでるだろうなということ。

アニメ化も決まっていることだし、

シリーズは終わったけど、まだ楽しめそう。