『空の中』 有川浩
空の中。
スケールでいえば、宇宙の方が大きい。
それに解明されていないという点でも深い。
空の世界を突き抜けて、人間は宇宙へ行った。
なんだけど、空にはロマンを感じる。
ラピュタであったり、神様の住む天界だったり、
宇宙を飛ぶより、空を飛びたい。
いつまで経っても僕は、空の世界に憧れているみたいだ。
つまりは、SFで、人間と他の生物との交流。
ついでに、自衛隊の話で、少年少女の話でもある。
子供の頃から、SFな考えを思い浮かべてきたけど、
空から魚だったり、蛙は降ってきても、未知の生物はやってこない。
ラピュタも浮いてはいない。
そんなこんなしてる間に大人になってしまった。
僕のSFな考え方は、多くのものがテレビとか雑誌に影響されていて、
そういうことを考えていた人が、いたからこそのもの。
『空の中』も御伽噺のような話なんだけど、
心を掴まれるのは、今までたくさんの御伽噺に、
魅了されていたからだと思う。
これからも、心を捕まれるような御伽噺が、出てきてくれたら、
これからの子供たちも、どんどん謎がなくなる世界だとしても、
不思議なことを空想できるのかな。
そして、大人たちも現実離れした御伽噺を楽しめると思う。