『人類は衰退しました』 田中ロミオ

人類は衰退しました (ガガガ文庫 た 1-1) 人類は衰退しました

人類は衰退しましたが、妖精さんが変わりに繁栄しています。

ですよー なのですー あいー どーもー

なんともほのぼのな、妖精さんと人類さんの掛け合いが面白い。

よく考えると、けっこう皮肉めいていたりする。

それと、主人公とおじいさんの会話も面白い。

僕と弟との会話に、すごい似ている。

皮肉言ったり、変に言い回しをしたりと。

そして小説はというと、特に本筋というものがあるのでなく、

衰退してきた人類さんと、妖精さんの交流を描いている。

なんだか、とても童話チック。

ちょっと童心に帰ったような気もしてくる。

人類は衰退しましたと、かなり暗い未来な感じをしておかしくないが、

この巻では、ほんわかしていて楽しそうに生きている。

どうにも、続きそうな物語なので、

これから、ほんわかだけでなく、

SFっぽくも、人類学的にもなっていきそう。

田中ロミオさんの小説。

弟(17歳)経由でやってきた手元にやってきました。

なぜ、お前がと。その辺りの理由は、お察しください。

田中ロミオ解説を弟から受け賜りました。

田中ロミオという人は、他の分野で執筆活動をしていて・・・

弟はバンドやりながら、立派なオタクに変貌していたわけです。

でも、これが現在の、

ハイスクールステューデントの、スタンダードらしい。

早くも時代の流れを感じる。

そりゃ、人類衰退してもおかしくないかなと思う今日この頃。