読書 作家別 「や、ら、わ行」

『沙門空海 唐の国にて鬼と宴す』 夢枕獏

更新していない間読んでいた本のことを、しばらく書いていきたい。 まずは、怪しげなタイトルの歴史伝奇小説から。 弘法大師の名でも有名な空海の若き日の冒険を描いた、フィクション。 作者の古の時代への誇大とも思える想像に文章が負けていない改作だと思…

『新編日本の面影』ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)

ハーンといえば、耳なし芳一。 その程度の知識しかなかったけど、 ある時、民俗学で妖怪に関するレポートを書いていたとき もっと詳しくハーンを知った。 そして興味を持ったので、去年の夏に島根に行ったとき ラフカディオ・ハーン、日本名で小泉八雲の縁の…

『神様のサイコロ』 柳川時夫

神様のサイコロ―「余録」で読む今、この世界 月面と思える場所から、猫がこちらをまっすぐ見つめている。 見つめる先は、この地球なんだろう。 一体、この世界をどう見つめているのだろうか。 この本は毎日新聞のコラム「余禄」をひとまとめしたもの。 2004…

『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』 リリー・フランキー

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン なんと先週は、昨年の7月以来のブログ一週間連続更新でした! ワールドカップ熱にやられたのか? その割には、えらい映画やら本やらを読んでましたが。 ということで、また本読み終えました。 ホントは日曜に読み…

『蹴りたい背中』 綿谷りさ

蹴りたい背中 ああ~、なんとなくわかるな~ 自分の高校生だった時期を思い起こすのにピッタリの作品だった。 アノ頃のモヤモヤしたやり場のない、逃げ場のない気持ち。 わけのわからない思い。 芥川賞が獲れるほどすごい作品とは思わないけど、 特に少し、…