「バベル」
大昔、人間は一つの言語で会話をやり取りしていたという。
でも人間が、天の領域に近づこうとした傲慢さから、
主が人間の言葉を混乱させ、散らしたという。
大まかに、これが「バベルの塔」の物語。
タイトルからもわかるように、
この神話をモチーフにしたのが、この映画バベル。
ブラッド・ピットやケイト・ブランジェットという、
ハリウッドの一流所がいるかと思えば、
そしてロケ地に日本も入っていることで、話題になった、
大作で、人気も高く、いくつも賞を受賞しているのだけど、
いまいち何のことかよくわからなかった。
昔に見た、「クラッシュ」と似たようなモヤモヤ感。
僕の好きな群像劇で、人間の愚かさは伝わった、
どうしようもない憤りも感じた、
聾唖の少女や、異国での人間から孤独もわかった。
言葉が通じないこと、意思疎通できないことが、どんな不幸を招くか。
わかるんだけど、足りない。
カタルシスなのか、感動なのか、何なんだろうか。
僕の、強欲っていうような愚かさですかね。