「バベル」

バベル スタンダードエディションバベル スタンダードエディション

大昔、人間は一つの言語で会話をやり取りしていたという。

でも人間が、天の領域に近づこうとした傲慢さから、

主が人間の言葉を混乱させ、散らしたという。

大まかに、これが「バベルの塔」の物語。

タイトルからもわかるように、

この神話をモチーフにしたのが、この映画バベル。

ブラッド・ピットやケイト・ブランジェットという、

ハリウッドの一流所がいるかと思えば、

役所広司菊地凛子といった日本の俳優、

そしてロケ地に日本も入っていることで、話題になった、

ロッコアメリカ、メキシコ、日本を舞台にした大作。

大作で、人気も高く、いくつも賞を受賞しているのだけど、

いまいち何のことかよくわからなかった。

昔に見た、「クラッシュ」と似たようなモヤモヤ感。

僕の好きな群像劇で、人間の愚かさは伝わった、

どうしようもない憤りも感じた、

聾唖の少女や、異国での人間から孤独もわかった。

言葉が通じないこと、意思疎通できないことが、どんな不幸を招くか。

わかるんだけど、足りない。

カタルシスなのか、感動なのか、何なんだろうか。

僕の、強欲っていうような愚かさですかね。