「フィッシュストーリー」

フィッシュストーリー [DVD]フィッシュストーリー

フィッシュストーリーってこんな良い話だったかなと、見終えて思った。

小説版と比べると、展開が大がかりで劇的で、ベタにはなっているけど、

そこがとても素晴らしく思える。

なぜなら、正義の味方の話でもあるから。

それにしても、森山未來は良い役者さんだな~

フィッシュストーリーはホラ話という意味を持っている。

まさに、この映画もホラ話のように

上手くいきすぎるほどに、色々なことが、

「逆鱗」というパンクバンドの曲「フィッシュストーリー」で繋がっている。

だけど、劇中でも言っていたけど、

そういうことだって良いんじゃないかと思う。

風が吹けば桶屋がもうかるってか。

案外こういう話もあるかも。

この映画を見る前の懸念材料だった歌の部分は、

斉藤和義がプロデュースということで、

何とかマシなものにはなるだろうと思っていたくらいだったけど、

これが、なかなかに良かった。

ピストルズリバティーンズみたいな、

上手くはないけど、立ち向かうっていう姿勢が、

いや、戦うっていってもいいかもしれない。

最後のフィッシュストーリーの曲に載せた、

ダイジェスト版が、バラバラな時間で展開された物語が、

繋がっていると、はっきり気づかせてくれる。

ちゃんと、届いている。

バンド逆鱗のボーカルは報われている。

本人が気づかなくたって、届いている。

音楽は素晴らしいものだ、そして映画も素晴らしいものだ。