『シー・ラブズ・ユー―東京バンドワゴン』 小路幸也
タイトル通り、前作『東京バンドワゴン』の続編。
前作を読んだ色んな人が、続編があるといいなと言っていたけど、
その期待に答えるかのように、さわがしい家族が帰ってきた。
今回も、前作と同じように、春夏秋冬を通じて、
東京バンドワゴンの家族を描いている。
東京バンドワゴンという店を舞台というより、
この店や人々を通じての事件が多いかなと感じた。
そして描かれるのは、人と人との絆。
家族や恋人、または近所の人とであったり、
やっぱり、ホームドラマだなって感じる。
物語があって登場人物がいるというより、
登場人物があって、物語があると思えるくらい、
人々が生き生きとしていて、
この人たちが、生き続ける限り、東京バンドワゴンの物語が
続いていくんじゃないかなって思えた。