『428~封鎖された渋谷で~』 北島行徳
今年になって、ゲーム愛が再熱いたしましてすっかりゲーマーに。
・真・女神転生ストレンジ・ジャーニー(2周しました)
・実況パワフルプロ野球2010
・ウイニングポスト7 マキシマム2008
以下のラインナップを今年はプレイ。
そして現在、職場の先輩に勧められて
最新作のポケットモンスターのブラックをプレイ中。
いや~、小学生の時以来のポケモンなので懐かしい。
そんな僕の愛するゲームの中でも特別こよなく愛するものに
「街~運命の交差点~」というゲームがあり、
その続編というか、同じ世界観を持つゲームが
「428~封鎖された渋谷で~」
2008年に発売された。この本は、そのノベライズ版。
実際のゲームの方も発売された月に、ゲーム機を持ってないのに買い、
そして弟に頼み込んでWIIを借りてやり込んだのをよく覚えている。
「街」が複数の主人公たちによる、エンターテイメントな群像劇で、
それぞれの物語が独立しながらも、ところどころリンクしているとすると、
「428」は複数の主人公たちによる、サスペンスな群像劇で、
それぞれの物語があるが、ゴールは同じ所を目指しているという感がある。
本はゲームのサブイベントなど横道が排除されて、
エンディングに向かって一本道のシリアスな内容になっている。
ゲームよりも主人公が一人増えていて、新たな視点も楽しめるが
あくまでファンサービス程度かなと思う。
スリリングなクライムサスペンスがメインな話になるので、
横道にゲームと違いずれないぶん、ノンストップで物語を楽しめるのが本の醍醐味。
一人では解決できないが、多くの人々が協力とまでいかなくても、
それぞれが、それぞれの事件を解決するため奮闘することで、
大きな全体像が見え始め、大きな事件を解決する力となる。
そんな内容となっている。
・正義感の強い新米刑事
・渋谷を愛し、ゴミ拾いに精を出す元チーマー
・熱血フリーライター
・ウイルス研究所長
・ネコの着ぐるみを着た謎の人物
・ある劇団員(オマケシナリオ)
これらの人物の視点で描かれる渋谷の4月28日の出来事は、
たった一日の出来事とくくるれない。
よくミュージシャンが一日で曲をつくったが、
これまでの人生がないと出来なかったので、
この曲はこれまでの人生が作曲日数だということを聞く。
この物語も、たった一日だけど、
多くの人々の人生が詰まっている。
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