読書 「米澤穂信」

『秋期限定栗きんとん事件 上・下 米澤穂信』

この時期に秋期限定というタイトルの本が出るのはいかがと思うが、 待ちに待っただけに、やっぱり嬉しいもの。 『夏季限定トロポカルパフェ事件』で相互関係解消をし別れた 小鳩君と小佐内さんのその後を上・下巻で書いたこの秋期限定。 さてさて、二人の再…

『ボトルネック』 米澤穂信

ボトルネック 自分がいない世界では、何が変わっているだろうか? そんなIFの世界に入り込んだ主人公が、 自分の世界では生まれず、IFの世界で自分の代わりに生きている姉と共に、 元の世界へ帰るための方法を探しながらも、 自分の世界と自分のいない世界と…

『遠まわりする雛』 米澤穂信

遠まわりする雛 どうもお久しぶりのブログ更新です。 最近どうしてたかというと、風邪ひいて寝込んでました。 なんか去年も同じことあったような気が…… さすがに8度4分で残業2時間やった次の日は死にました。 だって人がおらんから、帰れない!って状況だ…

『クドリャフカの順番』 米澤穂信

クドリャフカの順番 古典部シリーズの第三弾。 これまでのシリーズでずっと名前が出ていた、 カンヤ祭。いや、神山高校文化祭が行われる。 これまで、主人公の奉太郎のみの語りで物語が進んでいたが、 今回は、古典部メンバー4人の語りで物語が進んでいく。…

『愚者のエンドロール』 米澤穂信

愚者のエンドロール 古典部シリーズ第二弾は、未完全な映画の結末を考えるというものだった。 作者は、バークリーの『毒入りチョコレート事件』への 愛情と敬意を持って書いたと語っているが、そちらは未読なので、 僕は、純粋に米澤穂信の一つの作品として…

『氷菓』 米澤穂信

氷菓 米澤さんのデビュー作であり、後にシリーズモノと続いていく 「古典部シリーズ」1作目『氷菓』 英語でYou can't escapeと小さく振ってある表紙の写真は、どこかの学校だろう。 古典部と名が付くだけに、高校生の話で、ミステリー。 いわゆる、日常の謎…

『夏期限定トロピカルパフェ事件』 米澤穂信

夏期限定トロピカルパフェ事件 早くも地元に2回目も帰っている新社会人のブログへようこそ。 春も過ぎて、夏だクールビズ始まるぞって時期なのですが、 風が冷たく、最近妙に寒い。 でも、心は夏に向かい『夏季限定』と名の付く小説を読んでみました。 小鳩…

『犬はどこだ』 米澤穂信

犬はどこだ 何か自営業を始めようと決めたとき、 最初に思い浮かべたのはお好み焼き屋だった。 しかしお好み焼き屋は支障があって叶わなかった。 そこで探偵事務所を開いた。 この事務所が想定している業務内容は、 ただ一種類。犬だ。犬探しをするのだ。 本…

『春期限定いちごタルト事件』 米澤穂信

春期限定いちごタルト事件 小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが 互恵関係にある高校一年生。 きょうも二人は手に手を取って 清く慎ましい小市民を目指す(amazonより) 春です。桜もキレイ。4月に入りましたね。 皆さん、お仕事がんばっ…

『インシテミル』 米澤穂信

インシテミル ポップな表紙から、軽めで若者向けのミステリーを思い浮かべるも、 想像以上に本格的な行動心理学的実験であり、ミステリー。 読んでみると、古典ミステリー+αで、帯に書いてあるように 私たちのミステリーといえるような、新しいミステリーだ…

『さよなら妖精』 米澤穂信

さよなら妖精 哲学的意味がありますか?とりわけ、そんな言葉が胸に響く。 遠い国からやってきた、少女マーヤ。 そして、帰る場所を告げずに、故郷に帰ったマーヤを探すため、 思い出だけを頼りに、居場所を探すための、心の旅路。 時代は、1990年初頭。 彼…