読書 作家別 「あ行」

『レインツリーの国』 有川 浩

レインツリーの国 例えば、1冊の本を、100人の人が読んだとする。 その読み方は、100通りあって、 100通りの感想があって良いと思う。 1冊の本を、ある男は、主人公の男の視点から読み、 ある女はヒロインの視点から読んだ。 どんなものだって見…

『羅生門・鼻』 芥川龍之介

羅生門・鼻 そういえば、古典だけは成績が悪かったなって、思い出した。 文体とリズム。 自分には、文体と文章リズムが非常に合わない。 いや、合わない以前に、語句の意味がわかってない。 だから、わからない語句があるたび、 後ろの脚注開いて、本文戻っ…

『シュレーディンガーの猫―パラドックスを生きる』 小倉千加子

シュレーディンガーの猫―パラドックスを生きる タイトルだけで、なんとなく読み進めたのだけど、 かなりイメージと違い、女性観でいっぱいのエッセイ集だった。 女性学、心理学、社会学という印象を受けた。 男の視点から見ると、手痛いなと感じるけど、 わ…

『冒険入りタイム・カプセル』 赤川次郎

冒険入りタイム・カプセル きっかけは、父親たちが埋めた30年前のタイム・カプセル。 こういうのけっこう好きです、ロマンを感じる。 赤川次郎は、昔読んだことがあるような気がするけど たぶん気のせいなので、初読……だと思う。 これだけ有名で、大量に本…

『八月の路上に捨てる』 伊藤たかみ

八月の路上に捨てる 今年の八月なんて路上に捨ててしまいたいことばっかり。 それでもこう思い返すと、色々やったし楽しかったのかな~と。 夏は色々なことに本気になれるので。 久しぶりに小説を読みきりました。 この頃途中で挫折してしまったり、 『竜馬…

『心理学って役に立つんですか?』 伊藤進

心理学って役に立つんですか? たまには、こんな本もわるくない。 僕も大学で、やや優先して心理学系の授業を受けているけど、 一番の疑問点は、まさにコレ「心理学って役に立つんですか?」 興味があるから、おもしろそうだからというのが 習っている理由の…

『図書館戦争』 有川 浩

図書館戦争 まだテストは控えているけど、2ヶ月ぶりくらいに一日予定なしなので ここ数日間の寝不足分を取り戻すかのように眠りまくっていたkakasiです。 おかげで、めちゃイケ見逃したり、ジュビロの試合チェックし忘れたり 唯一みてるドラマのマイ☆ボス …

『悪夢はダブルでやってくる』 浅暮 三文

悪夢はダブルでやってくる 僕の場合、悪夢はダブルじゃすみません。 来るときは、何度も畳み掛けてくるので困ったものです。 今だって、ジュビロのマコ様の怪我でのワールドカップ離脱や 今まで、次に繋がる繋がる言ってた監督が、逃げ出してしまいましたよ…

『似非エルサレム記』 浅暮三文

似非エルサレム記 ある日、突然土地が動き出した! しかもその土地は、聖地エルサレム! 一匹の犬を乗せて、エルサレムは進み出す。 という内容です。 それ以上でも、それ以下でもない。 ただし、寓話ではある。 少し、作者の押し付けを感じるけど…… けっこ…

『ダブ(エ)ストン街道』浅暮三文

ダブ(エ)ストン街道 なんだこの表紙は?と思わず買ってしまったこの本。 メフェィスト賞受賞作品なのに、全然ミステリーじゃない。????? これは、ファンタジーだ。 ファンタジーで冒険物だが、敵はいない。 物語は簡単、主人公のケンが行方不明になった…

『夜のピクニック』 恩田陸

夜のピクニック 『夜のピクニック』というタイトルより、 2005本屋大賞というものが目立ち気味な、ノスタルジー感溢れる、青春物。 『ダ・ヴインチ』でも人気が高く、若者にも安心、読みやすい! ちなみに、タイトルから真っ先に連想したのは、 「アイム、ダ…

<span style="color:#0000FF;">生まれ変わっても貴方のそばで</span>

『いま、会いにゆきます』 市川拓司 いま、会いにゆきます 実は、映画版もドラマ版も見たことがない。 それは、「セカチュー」においても同様。 『蹴りたい背中』なども恥ずかしながら、読んだことがないけど めずらしくブーム渦中の作品を読みました。 ちょ…

『イーハトーブの幽霊』内田康夫

イーハトーブの幽霊 ここ数日の本を読むペースが上がってきてる。 学生ゆえに、テスト期間というものが迫っていて、 それどころじゃないはずなのに・・・ 今回は、タイトルに引かれ借りたもの。 というか、毎回タイトルで決めて買ったり、借りたりするんだけ…

『ディズニー千年王国の始まり』 有馬 哲夫

ディズニー千年王国の始まり―メディア制覇の野望 やあ!ぼくミッキー! 君たちの大好きな、ディズニーの世界の裏には、 こんな大人たちの争いがあったんだよ。と、優しくも、厳しくも教えてくれる本。 ディズニーのことだけでなく、 その当時のアメリカの時…

『ブラフマンの埋葬』 小川洋子

名前が存在してるのが、ブラフマンというペットのみという、 何とも不思議な話。 不思議と言っても、物語自体は不思議でないし、さほど珍しくも無い。 この小説は、ブラフマンというペットを愛せるかが、キモだろう。 静かな流れの中で、たんたんと僕(主人…

『池袋ウエストゲートパーク』 石田衣良

池袋ウエストゲートパーク どうも、土曜にドラマ版のこれを3話、日曜に8話も見てたものです。 実は、初めて全話見たの。それで今日、この本買って、読み終えました。 『硝子のハンマー』読み途中だったのに、浮気しちゃったよ。 石田衣良と宮藤官九郎の2…

『空中ブランコ』 奥田英朗

空中ブランコ 精神科医、伊良部を中心とした短編5つ。 この作品は『イン・ザ・プール』の続編。 知らないで読んだけど、十分楽しめた。 どの編も同じパターンで固まってるけど、おもしろい。 伊良部のピエロ(道化)っぷりが楽しめる理由だと思う。 看護婦…

『博士の愛した数式』 小川洋子

博士の愛した数式 80分までしか記憶を持てなくなってしまった博士と、 家政婦とその息子の記録。 博士が愛していたのは、数字。 数字は崇高で、何にも替えられないもの。 家政婦と息子にとっては、博士と過ごした時間が何より大切なもの。 僕には、ルート…